「脱・国産材産地」時代の木材産業
商品番号:9784924395336
「脱・国産材産地」時代の木材産業
これまでの地域資源を背景に形成された地域固有の生産構造であった「国産材産地」は、現在、先進的な木材加工技術と最新の情報処理技術を背景とした木材産業革新の動きのなかで、原木の集荷範囲はかつての「産地」の範囲には収まらないほど広域化しています。それとともに、木材供給においても、これまでの「地域」ないし「産地」が担うのではなく、大規模化した木材企業が主体的に担うという構造に変化してきました。
こうした動きを本書では「脱・国産材産地」と捉え、従来の「国産材産地」とは異なる木材生産・流通構造が形成されていることを、九州から北関東、東北、北海道の地域分析をもとに明らかにし、現下の木材産業の特徴と性格を明らかにしたものです。
これは、脱「国産材」(国産材から離れる)を意味するものではなく、国産材供給を担う構造が変化したことを明らかにする意味で、「脱産地」を意図した表題です。