会社を絶対に潰さない 佐藤式 先読み経営
商品番号:9784891012625
会社を絶対に潰さない 佐藤式 先読み経営
この不況の中、社長はいかに変化を先読みし、会社を守り抜くか─
典型的な中小企業だったスター精密を、創業者の父を助けながら東証一部企業に育て上げた著者が、先代から引き継ぎ50年にわたって実践する〈資金繰りを楽にする運転資金の調達〉〈5年で無借金になる資金運用〉など、経営環境の激変にビクともしない「盤石な経営体勢づくり」の全ノウハウを初公開した経営者必読の書。(12の実践シート収録)
●この不況のなか、社長はいかに変化を先読みし、会社を守り抜くか─
典型的な中小企業だったスター精密を、創業者の父を助けながら東証一部企業に育て上げた著者が、好不況に左右されずに着実に成長する《佐藤式 先読み経営》の全ノウハウを初めて公開。
●30余年に及ぶ経営体験の中から確立された「どんな局面にもビクともしない岩盤の事業体質づくり」と、「数字に裏打ちされた繁栄への事業戦略」を、現役社長ならではの端的で分かりやすい説明で明示。
●売上減少局面でも揺るがずに、5年10年先の発展を築く「景気・市況の正しい読み方」、5年で無借金経営を実現する「資金運用法」「設備投資のやり方」「人件費コントロール」など、自社の磐石な経営基盤を築く【長期経営計画シート集】を収録した、経営者必読の実践書。
目次:
序章 会社と社員を守り抜く経営
先人の知恵を無にしない/経営の目的とは/先を甘く読むと会社を危険にさらす/いま何をすべきか
1章 絶対に会社を潰さない10の鉄則
【鉄則1】 絶えず5年先までの最悪の事態を想定しておく
社長の最大の役割/[条件1]5年先までを見通す/[条件2]見通しを貸借対照表(BS)に表す/社長とは会社の数字を意図的に創り出す人/[条件3]見通しは「良い」「普通」「最悪」の3つの場合を想定する/[条件4]見通しは1年ごとに見直す
【鉄則2】 捨てる勇気をもつ
売上至上主義を捨てよ/バランスシートには何が書かれているか/経営の合格基準/総資本回転率を上げよ/中小企業の良さを活かす経営/捨てる勇気を持て
【鉄則3】 健全性を最重要視せよ
どんなことがあっても絶対に潰れない体質/健全性をはかる3つの指標/流動比率はもう意味がない/健全性を第一に守れ
【鉄則4】借金で大きな買い物をしない
「長期の健全性」という指標/経営には踊り場を設けろ/設備投資は減価償却の範囲内でやる/余計な借金をする会社
【鉄則5】カネの「出」よりも「入」を1カ月早める
運転資金がわからない社長は会社を潰す/わが社のカネの「出」は適正か/資金余裕を生む「入り」と「出」の5%サイクル
【鉄則6】在庫は付加価値の4カ月以内に抑えよ
在庫が少なくて倒産した会社はない/儲かる在庫と儲からない在庫/適正在庫は付加価値の4カ月分
【鉄則7】一円も無駄にしない社風をつくれ
手許現預金はいくらあればよいか/社風こそ社長自らがつくるもの
【鉄則8】現金創出力を高めよ
キャッシュ化速度を速めよ
【鉄則9】5年先のBS計画のない借金は御法度
返すアテのない借金をしていないか/アンダープライムで借金をする
【鉄則10】減収しても増益する体勢をつくる
固定費を変動費化せよ/経費を増やして増益する~新聞販売店A社の減収増益事例/自社の実態に合わせたPLにつくり変える
2章 自社の「本当の姿」をつかむ
改善すべき問題点はなにか/社長流のBSにつくり変える/会社の将来は過去の延長線上にある/佐藤式経営のBSにつくり変える/【財務実績のまとめ手順】/社長としてのPLの見方/社長流のPLにつくり変える/【佐藤式PL運営基本実績のまとめ手順】/会社の実態は「額」ではなく「率」をみる
3章 事業の将来を的確に読む
PLは体力、BSは体質/
佐藤式先読み経営計画 【1】長期事業計画
5年先までの経営ビジョンを設定する/自社の成長性を読む「成長係数」とは/「攻める経営」「守る経営」「捨てる経営」/《製造業A社の部門別事業計画》/《小売業B社の店舗別事業計画》
4章 確実に会社に利益を残す経費の使い方
佐藤式先読み経営計画 【2】付加価値配分目標計画
利益は引き算でなく足し算で考える/経営の本質/稼ぎの大きさと社長の器/確実に会社に利益を残す付加価値配分計画の立て方/(1) 過去3期分の配分実績をみて自社の実態を把握する/(2) 5年後の配分目標を仮設定する/(3) 4年度から初年度までの配分目標を仮設定する/会社におカネを残す付加価値配分目標の立て方
佐藤式先読み経営計画 【3】運営基本計画
社長のポリシーを5年後の目標損益計算書に反映させる
5章 給料は上げるが人件費総額は下げる
人件費計画なくして経営なし/
佐藤式先読み経営計画 【4】人件費計画
[検討1] 今後5年の社員の待遇をどうするか(1) 5年先の「人件費係数」を決める/(2) 5年先の昇給率を決める/
【実習1】今後5年の正社員の給与額を計算する/増員しなくても人件費は年々増える/
【実習2】今後5年の正社員の減員数とマイナス人件費を把握する
[検討2] 今後5年の人員枠をどうするか/社員の適正数は「労働生産性」が決める/
【実習3】各年度末の人員枠を決める
[検討3] 今後5年の労務構成をどうするか/ポイントは退職者の補充/
【実習4】正社員および臨時社員・再雇用社員の増員計画を立てる/事業経営の差はどこから生じるか
6章 無借金で設備投資を続ける法
設備投資と減価償却の定石/
佐藤式先読み経営計画 【5】設備投資計画
[工程1] 既存資産の償却費を算出する
[工程2] 新規投資総額の枠をつかむ/設備投資を間違えない3つのチェックポイント
[工程3] 各計画年度の投資科目と金額を決定する
7章 資金繰りに苦しまない《正しい資金調達》
運転資金からキャッシュを捻出する/
佐藤式先読み経営計画【6】運転資金計画
[方針1]カネの入りと出に1カ月の差をつける
1カ月の資金余裕を生む「5%の法則」/手形を切らないと会社は潰れる
[方針2]在庫を付加価値の4カ月分に減らす
[方針3]手許現預金を日商分に減らす
運営基本計画の実現性をカネの面から実証する
8章 5年で無借金に挑戦する(その1)
資金運用の要「固定資金余裕」を確保せよ/無借金経営を実現する資金運用の2大鉄則
佐藤式先読み経営計画【7】資金運用計画
【固定資金の源泉】
佐藤式先読み経営計画【8】税金関係計画
【固定資金の使途】
【運転資金の源泉】
【運転資金の使途】
9章 5年で無借金に挑戦する(その2)
佐藤式先読み経営計画【9】金融計画
借金返済フロー/修正計算
佐藤式先読み経営計画【10】財務計画
最終章 優秀2社の《先読み経営》実践例
長期経営計画を実践する
【事例1】10年連続増収増益・無借金経営を実現~婦人用装飾雑貨販売Y社
実践策(1) 取扱い商品の品種転換と選択・集中/実践策(2) 仕入ルート開発/実践策(3) 4つの業態とスクラップ&ビルド/実践策(4) 海外進出/実践策(5) 正社員比率の抑制/実践策(6) 借入返済しながら出店拡大
【事例2】会社全体の能力を一回り大きくする~新聞販売業A社
社長の長期計画を全社員に浸透させる/発展への「好循環サイクル」をつくる
あとがき
著者紹介
◎巻末特別付録 《佐藤式先読み経営》 長期経営計画 実習シート集
<実習1> 佐藤式財務実績(バランスシート)
・実習1-資料(1) 財務実績のまとめ手順
・実習1-資料(2) 貸借対照表の整理
・実習1-資料(3) A社の3期分の財務実績
<実習2> 佐藤式運営基本実績(損益計算書)
・実習2-資料(1) 損益計算書の整理
・実習2-資料(2) 運営基本実績の作成手順
・実習2-資料(3) A社の3期分の運営基本実績
<実習3> 長期事業計画
・実習3-資料(1) 製造業A社の部門別付加価値計画
・実習3-資料(2) 小売業B社の店舗別付加価値計画
<実習4> 付加価値配分計画
・実習4-資料(1) A社の付加価値計画
<実習5> 運営基本計画
・実習5-資料(1) A社の運営基本計画
・実習5-資料(2) A社の運営基本計画(完成)
<実習6> 人件費計画
・実習6-資料(1) A社の人件費計画
<実習7> 設備投資および償却計画
・実習7-資料(1) A社の設備投資および償却計画
<実習8> 運転資金計画
・実習8-資料(1) A社の運転資金計画
<実習9> 資金運用計画
・実習9-資料(1) A社の資金運用計画
<実習10> 税金関係計画
・実習10-資料(1) A社の税金関係計画
<実習11> 金融計画
・実習11-資料(1) A社の金融計画
<実習12> 財務計画
・実習12-資料(1) A社の財務計画